レシピ4・新世紀ぬか漬け
(2月21日・深夜)
実はこのサイトを開いて一週間目、
つまり今より3週間前に始めていた企画があった。
それがこの新世紀ぬか漬けである、
知人にナスを食べれない方がいて、
どうすればおいしくナスを食べていただけるかを考えた据え、
これを思いついた。
ぬか漬けについてはhttp://homepage1.nifty.com/pcpocket/に詳しいので、
詳細については見ていただきたい。
ぬか漬けは家庭でも簡単に漬けられる漬物の一種である。
ぬか床と呼ばれる「漬ける液」のようなものがある、
浅漬けならエバラの浅漬けの元にあたるものである。
次のような材料をバケツやツボに入れる
・米ぬか
・水
・塩
・粉和からし
・大豆
・昆布
・青梅
・さびた鉄鎖
他に発酵を進めるためにパンを入れる方もいらっしゃる。
ようは「良い腐敗物」に漬けて、味をしみこませた物をぬか漬けと考えてよい。
さて、そこで考えたのだが、「良い腐敗物」で漬ければぬか漬けなのである、
なにも「ぬか」で漬けなくても良いのではないか。
そこで今回のレシピが作られた。
新世紀ぬか漬け・その制作課程へ
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新世紀ぬか漬け・その製作過程
私が考案した独自のぬか漬けの材料は、次のとおりである。
ずいぶん単純な材料である。
ナスにきゅうり、ぬか床を作るためのつぼ。
それから…
納豆。
そう納豆である、ぬかで漬けた野菜があれだけおいしいのだから、
そのままでも十分旨い納豆を使えば、それはそれは旨い
ぬか漬けになるに違いない。
まずは納豆をツボに入れる。
どんどん入れる。
いつものようにしっかり混ぜて、糸を引かせる。
野菜を埋める。
フタを閉めて完成。
あとは野菜がしっかり発酵するまで、
3週間ほど流しの下にでも置いておく。
実に楽しみだ――
と3週間前の私は考えていた。
3週間後・新世紀ぬか漬けを食す
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新世紀ぬか漬け・食す
3週間たった――
いよいよ開封の時だ――
お、なんだ?
予想していたよりずっとまともな色合いじゃないか。
東北の冬は寒い、
流しの下も天然の冷蔵庫になるのだ。
あまり発酵はしてないかもしれない、
私は不安と期待とともにフタをあけた。
あー、まずまず上手く漬かっている。
元気だったナス君がしっかりぶよんぶよんになっている。
どこからどう見てもぬか漬けである。
きゅうりはどうか?
こちらも映像ではなかなか分からないが、
しっかり漬かっている。
なかなか侮れないなあ、新世紀ぬか漬け。
切ってみた、案外旨そうである。
私が知っているぬか漬けと見た目は変わらない。
期待に胸を膨らまし、私は御飯をよそった。
ぬか床に使った納豆がもったいないので、御飯にかける。
なにぶん、量が多いので御飯を少なめによそった。
ああ……、まさに和。
日本人が忘れかけていた「本当の食事」が目の前に……。
一汁一菜、やんごとなき日本人の血を培ってきた、
和の食事を興じる歓びに、私はただむせび泣くのである。
なにも、ふたを開けた後、部屋に私の
大嫌いな納豆の匂いが充満しているからではない。
さて……、食べるか。
私は食べた。
一人で撮影しているので食べるシーンを
写せないのがなんとも残念である。
漬物の味の感想? ええと……、うん、納豆の味がしました。
ぬか漬けとはちょっと違うようでした。
それにしても…この床に使った納豆、どうしたものか?
私は納豆があまり好きではない上に、三週間放置してたからなあ…、
人にあげるか? それともちょろちょろ食べつづけるか…。
新世紀ぬか漬け・その後
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新世紀ぬか漬け・その後
埋めました。
タイムカプセルと同じ感覚で。
次にこれが地上に現れるときは……、
そう、新世紀に違いない。
22世紀も人類が繁栄を極めていることを、
未来の子孫たちが和の心を忘れないことを祈りつつ、
私は土をかぶせた。
ありがとう、新世紀ぬか漬け。
*編集後記(ネタばれ?)
実はこの企画、やらなきゃ良かったなあ、と後悔している。
なんといっても今までのグルメに較べて実に作業が大変だった。
言うまでも無く納豆は粘る、ツボに納豆を入れたり、
野菜を出し入れする作業中、糸が粘って粘って……。
しかも本文でも書いてるとおり、私はあまり納豆が好きではない。
でも、例えcgであっても、食べ物に違いない、食すしかないのである。
色々工夫を加えた、海苔と小麦粉、
卵を混ぜてかき揚げ風に揚げたりもしたが、
匂いが一層きつくなり食べられたものではなかった。
写真自体は3日前にできていたのだが、
毎日納豆の日々にうんざりしてアップできなかった。
まったく、今度はもうちょっとまともな企画にしよう……。