時事ネタ・今こそ肉を食べよう。
今、日本の食が揺れている。
その原因は、狂牛病や雪印の疑惑など、企業や行政の
一連の不祥事に尽きる。
牛丼の吉野家では、わざわざ「オーストラリア産の牛肉100%」とうたい、
国産の肉牛よりも紅毛人の肉のほうが安全、といった認識が
世に広がりつつある。
このままではいけない。
我々は、今こそわが国が誇るやわらかくておいしい牛肉を
食べなければならないのである。
私はすべての和国人民を代表して、
恐れることなく肉を食べることを決意したのである。
今こそ肉を食べよう・調理する
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今こそ肉を食べよう・調理編
ここに肉がある。
どこかの県で飼ってたと思われる、
どこかの卸業者が卸した肉である。
ただ、肉を食べるといっても、私も馬鹿ではない。
普通の調理方法で調理して食べるほど、命を粗末にはしない。
当然である、こんなに危ない肉を、まさかフライパンで焼いたくらい
で食べれるようになるとは思えない。
(どこの食肉業者も、正しい情報を流していないのが常識
となっているのである)
ではこの時代にあった調理法とは何か?
まず材料から紹介する。
材料自体は実にシンプルである。
・肉
・味付けようの醤油
・ペットボトル
・ガス
ガス、そう、ガスである。
狂牛病の菌だろうと、
さすがにガスの威力には勝てないはずである。
ん?ガスコンロも、ガスではないか?
そのような疑問をお持ちの方も居るかもしれないが、
これで正しいことは追々分かっていただけると思われる。
さて、早速調理の下準備である。
まず、ペットボトルに下味をつけた肉を入れる。
次に、ボトル内にガスを注入。
(ヘアスプレーの上の部分を取って
携帯用ガスボンベの先につけると
入れやすい)。
そしてフタをきっちり閉めて、導火線を垂らす。
これで下準備は完了である。
今こそ肉を食おう・着火、そして盛り付け
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今こそ肉を食おう・着火、そして盛り付け。
良く晴れた日だった。
絶好の発破日和である。
うちの近所じゃまずい気がするので、学校に行く。
優しい私は偶然学校に来ていた後輩に
着火係の大役を任せた。
決して危険なことをしたくないためではない。
ちりちりと導火線は上へと燃えていった。
後輩は火をつけた後即座に私の方へと
逃げてきた。
きっと私が親しまれる頼りがいのある先輩だからだろう。
そして――
一瞬だった。
ペットボトルは火を噴いて、フタを天高く飛ばした。
いやあ、ずいぶん大きな音がするものだ。
多分世界中で料理をしながらこんな音を聞く人は、
まずいないだろう。
ほとぼりが冷めた後、我々は調理器具に近づいた。
調理を追えた後、器具は役目を終えたためか、
静に横たわっていた。
肉は…無事である。
案外ペットボトルというものは丈夫である。
本当はここでちりぢりになって終る予定だったが、
ちょっとした誤算である、こうなったら盛り付けるしかない。
ボトルを半分にすると、とたんにあのガスの嫌なにおいが
鼻を突いた。
肉は上部だけ焼けているようだった、いわゆるレアというやつだ。
これを取り出し、野菜を沿えて出来上がり。
なかなか旨そうである。
生焼けの肉の血のにおいと、
ガスの(正確に言うとガスに混ぜられた香料の)
おぞましいにおいが相まって、何ともいえない
予感を漂わせている。
さて…食べるか…。
今こそ肉を食おう・その後
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今こそ肉を食べよう・その後
はい、きちんと食べました。
今のところ腹痛などは無いので、
この方法なら安心して食べられます。
みなさんも、今こそ肉を食べよう。