なんか金曜日、12時くらいに横になって本を読んでいたらいつの間にか寝てしまい、土曜だというのに朝6時に目を覚ましてしまった鷲野です、こんばんは。
毎日5、6時間くらいの睡眠時間のため、早く寝たら早く起きちゃうんですね、習慣とは恐ろしいものです。
で、まあせっかく早起きしたので、と洗濯し布団を干した後、バイクで魚の街・銚子まで行ってきました。
京葉口から京葉道路に乗って成田で降り、田舎道をとろとろと東へ。
苗を植え付ける時期。
かえされたばかりの田畑から、冬を越えた真新しい土の香りが、ヘルメット越しに鼻を抜けていきます。
畑の傍らには春の若菜が咲き乱れています。
若菜といえば百人一首にもなっている、古今集の有名な和歌がありますね。
「君がため 春の野に出でて 若菜つむ 我が衣手に 雪は降りつつ」
若菜――。
つまり酒井若菜のことですが、その若菜を「つむ」とはどういう意味でしょうか?
酒井若菜の芸能人としての可能性をつむ、ということでしょうか。
それとも何かスキャンダラスなイメージでしょうか。
「酒井若菜、敏腕プロデューサーにつまれる~テレビ業界・夜の情事~」
みたいなことかもしれません。
いったい「若菜つむ」とは何を意味するのか。
無論、1000年以上も前の日本人が、何を考え酒井若菜をつもうとしていたかなんて知る由もありません。
一度、歴史の研究家たちに聞いてみたいものです。
そんなことを考えているうちに銚子に到着。
適当な食事どころで昼食。
「海ぼうず」という店に入ったのですが、なんで海ぼうずなんて店名なのかなあ、なんて思いながらカウンターに座り厨房を除のぞいてみると、見事に刈り上げた、ぼうず頭の店主が見えました。
海の近くのお店でぼうず頭の店主かあ、ふうん。
にしても、ほんと、何で海ぼうずなんて店名なのだろう? 不思議です。
ちなみに頼んだのは、「油ぼうずの煮付けと刺身定食(1,600円)」というやつです、どこまでもぼうずで攻めてくる店です。
「油ぼうず」とは聞きなれない魚の名前ですが、どうやらタラの仲間のようです。
味はムツやアラに似ていて、白身なのにかなりねっとりこってり、コクのある味わいです。
おいしいのですが食べ過ぎると胃にもたれそうな魚でした。
その後ぶらぶら市場を巡ったり、犬吠岬を回ったりして写真をパシャリパシャリ。
市場では魚屋さんが魚を買わせようと声をかけてきました。
そこで僕は買う意思がないことを伝えると、がっくりと肩を落とし、とぼとぼと店の奥へと帰っていきました。
言葉とは、時に人の心を傷つけてしまうものなのです。
ところで写真を撮っていて思ったのですが、海には色んな思わせぶりな「背中」があります。
海は広く遠くへひろがっているため、人々の視線は自然と遠く淡くなります。
どこを見るともなくぼうとたたずむ人々の背中は、余計な意味や意義の抜けた、「良い背中」に見えます。
日ごろ、視線の近い世界に生きていると、こういう「良い背中」に会うことはできません。
あるいは周りの人から見ると、僕もまた風景に溶け込む「良い背中」に見えるのかもしれませんね。
でも注意していただきたいものです、僕のようなスナイパーになると、背中に立たれると、反射的に殴ってしまいます。
危ないですね、大変ですね。
なので僕の背後に近づきたい人は、「オレは敵じゃなーい、危なくなーい」と叫びながら近づいてください。
そうすると僕はすっかり安心して、無防備になります。
駄目な27歳ですね、ほんと。
そんなわけで、酒井若菜と背中について考えた銚子行でした。
家に帰って気がついたのですが、半そででバイクになっていたのですが、すっかり日に焼けてしまいました。
今日はずいぶん陽気でしたからねえ、確か25度くらいあったとかなんとか。
30目前なんだから、もうちっと紫外線に気を使う人生を送りたいものです。
そういえば銚子といえば、ちょっと前に「銚子電鉄を救おう」とかなんとかで、濡れせんべいがはやりましたが、せっかくなので買ってきました。
が、ネットで調べてみたらこれ、銚子電鉄とは関係ないせんべいだったみたいですね。
困ったものです。
何が困ったかというと、布団を干して家をでたのですが、風で枕カバーが吹き飛んでいたことです。
拾った人はメールください。
アドレスはinfo@w-room.netまで。