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加齢と家庭

加齢

先日、無事加齢しました。
もう28です。
めでたいですね。
別にめでたくないやい! 年なんてとりたくねえや、ぺっ!
こうなったらサバよんでやる! オレ様まだ3歳、バブーだぜ!
オレ様は28にも何を言ってるんだ、くそう……。

と、一人憤っている間にも月日はたっていくわけです、諸行無情ですね、出家するかな。
んー、ただ加齢といっても実はあまり実感がなかったりします。

28というのは18歳になるのとはちと違います。
そんなにダイナミズムを持った変化ではなく、世間的にも個々人的にも、「しかるべき通過の一つ」程度の印象しかないのではないでしょうか。
ただ30に近づいているというのは、結構、こう、思うところがあるわけです。

30、三十路、サーティ、サーティワンアイス。
アイス食いたいね、でも食べ過ぎるとメタボリッちゃいますよね、怖いですね、30超えるとね。
そうか、そういう意味だったのか、サーティワンアイス。
中性脂肪の友、動物性脂肪がたっぷり! 30超えたらサーティワン。

そんなわけで(?)大台を目の前にしているという意味では、色々感じ入ってしまいます。
30歳。
おそらく10年前、20年前の僕が想像した30前後の人生の形と、今あるそれには、(あらゆる人が持っているであろう)大きく深い溝が存在します。
ただ僕の場合――よく人には勘違いされますが――別段、人様に自慢できる立派で豪華な人生を望んでいたわけではないんですね。
ささやかな家庭でも持ち、子どもと歩く土手の夕焼け道、的な30歳だったんです。

黄昏時、川面の赤い照り返しがやわらかい時間の縁をなぞり、
初夏を過ぎ行く風の香が草木を揺らす土手の道。
幼きわが子の手をとり、川沿いを歩く自身の影を、遠く見つめる。
おそらく、柔き手の主はやがてこの影の長さに近づき、追い越していくのだろう。
そして私は、それを強く望んでいる。
過ぎ行く時間の影の長さは、暮れなずむ景色の先に、確かな未来を描いているように見えた。

――そんな30前後のひと時を思い浮かべていたんです。

まあ、結果としては28にもなってだらだらとヒトリミで過ごしているのですが。
大体東京に住んでいると、あるのはドブ川の土手くらいなもの。
とりあえずは土手の緑化運動でもするしかないですね。
いわゆるボランティア系市民団体です。
東京に緑がないのはすべて政治と若者とゲームのせいです、今すぐ改革しましょう。
困ったもんですな。

何が困ったかって、月曜朝イチに完成しておかないといけない仕事が山のように残っていることですね。
サイトの更新なんてしている場合ではございませんな。
時間が無いと部屋の模様替えなんかしたくなる、あれ的心理ってやつですね。
誰か助けておくれ!

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