「人はパンのみで生きるにあらず」とはよく聞く言葉。
これは、理性と文化の生き物である人類においては、食欲のみ満たされていても「人」として生きているに値しない、という意ですね。
ではパン以外の生きるカテとはなんでしょう。
そんなものいうまでもありません、「つけ麺」です。
あたくし、最近つけ麺にどっぷりはまっております(なんか以前もこのブログで書いたような記憶がありますが……)。
つけ麺、いいですね、つけ麺。
豚骨魚介のつけ汁にぷりぷり多加水の太麺。
濃厚なつけ汁にたっぷりひたした冷たい麺をつつつるーっとのどに落とし込めば、世界は色を取り戻します。
いいですねえ、つけ麺。
夏はつけ麺さえあれば、パンもごはんもいりません。
あ、でもラーメン屋のチャーシュー丼とかって旨いんだよなあ。
やっぱ米、旨いっすよね。
パンはパンで旨いしね。
ビバ・飽食!
飽食といえば、マリー=アントワネットの有名な言葉で「パンがなければケーキ食べればいいじゃない」というのがあります。
この言葉、大体の場合「庶民の台所事情を知らず、パンの代わりになるものを食べれば済むよね、といった世間知らずな台詞」と思われていますが、ちょっとまってください。
パンの代わりにケーキ? そもそもそこがおかしいですよね。
判りやすいように身近なものに例えてみましょう。
我が国でパンに値する食べ物といえば、もちろん「つけ麺」です。
ではケーキは、というと「すいか」以外にありません。
仮に知人が「おい、今日はつけ麺でも食いに行こうぜ」と誘ってきて、いざ行くと店は閉まっていて「しかたねえから代わりに、そこの八百屋ですいか買って食うか」と言ったら、僕はその人物の思考に疑問を抱きながら、すいかを食べ、夏の涼を楽しむことでしょう。
マリーが言ったのはつまり、こういったちんぷんかんぷんなことなのですね。
常識ある人物であれば、「じゃあちょっと遠いけどちがうつけ麺屋に行こうぜ!」というはずです。
では彼女はどういえばよかったのか?
無論当時フランスにはつけ麺屋はなかったでしょうから(たぶん日高屋くらいはあったと思いますが)、彼女はこう言うべきだったのです、「我が国にパンがないなら、隣国に亡命してパン食えば?」
……これはこれで駄目な女王ですね。
さて、引っ越してはや1ヶ月。
ブックオフ先生にふたたび本たちを引き取ってもらいつつ、ようやく届いた本棚に荷物を整理したら、ようやく片付けもひと段落しました。
引越し前・後あわせてダンボールで7箱ほど本を処分したのですが、そのためかいささか本棚が手持ち無沙汰に。
まあ、スペースがあるくらいがちょうど良いですね、買ってもしばらく処分せずにすみますし。
旧本棚は書類と雑誌・ムック用に。
部屋が片付くのはいいですね、気持ちがさっぱりします。
片付けたら気持ちがゆるんだので、つけ麺でも食べに行くかな。