WiiスポーツとWiiFitのために購入した任天堂様の人気機体・Wiiですが、最近はすっかり利用しなくなっております。
というか、社会人になって以降、基本めっきりゲーム自体遠ざかっている私ですが、先日、久しぶりにWiiのソフトを購入いたしました。
タイトルは「スーパーマリオギャラクシー」なるものです。
ご存知ない方のために説明すると、赤い服を着た配管工の中年オヤジが、「桃姫」という歌舞伎町チックな源氏名のスケを助けるために宇宙(企画)に向かう、というゲームです。
これだけきくと、「大丈夫かいな、そのゲーム」と思われるかもしれませんが、ゲームデザインをされているのが、TIME誌の「今年もっとも影響力のある人物100名」に選ばれるくらいの大御所・宮本茂御大ですので、きっと面白いはずです。
で、やってみたわけですが、はじめに申し上げますと「これはきっとすごいゲームで、ゲームファンはサルのようにプレイするんだろうなあ」という出来のものでした。
「星の王子さま」のカットに出てくるような星を縦横無尽に駆け巡るアクションゲームなのですが、この「重力感」をデジタルで表現しようとしたのが、すごいですね。
こういう処理で、と設計書見せられたプログラマーたちがどよめいたんじゃないでしょうか。
普通、3Dのゲームは視点をキャラクターにあわせるため、キャラクターが右を向けば画面全体が右に、左を向けば左に、と画面全体がゆらされて気持ち悪くなります。
さらにマップが広いと、右、左、右と何度か方向転換するとどこにいるのかよくわからなくなります(で、いちいち全体マップなるものを確認しないと位置が把握できなかったり)。
そこら辺が3Dゲームの特徴といえば特徴なのでしょうが、このゲームの場合、キャラクターではなく星も軸になっているため、星の下に行くとそのまま下に位置することが多いんですね。
そのためキャラクターは変な立ち位置になったりするのですが、ユーザーの視線がキャラクターと星どちらも把握しやすいため、迷うこともなく、3D酔いも少ないようです。
また、MAPが広いとユーザーの視線は無意識に「基準となる情報」を探そうと常にMAPから最新の背景情報を得ようとして疲れちゃうのですが、はなから自分が動き回っている場所の全体図がわかっていると、そういう情報収集に労力を裂かなくてすみます。
若干、場所によっては星(ないしオブジェクト)の裏に回れるのか、回れないのか判りづらいところもありますが(回れないオブジェクトの場合、「落ちて」miss扱いになります)、星をマップにするという発想が色々と功を奏しているかと。
グラフィックも美しいですね。
色使いも世界観も細やかで見ているだけでずいぶん楽しげに思えてきます。
ファミコン世代としては、あのカクカクしたキンタマリオがこうも進化したのかと感慨深いものもあります。
が、ですね。
実は2、3時間くらいして、わたくし、ぽっつりと手が止まっております。
別に難易度が高いわけでもゲーム内容が悪いわけでもありません。
単純に「面倒」になっちゃったのです。
重ね重ね申し上げますが、ゲーム自体が悪いわけでは決してありません、おそらくそうとう良い出来のものだと思います。
ただ、なんというか、長い時間かけて先に進めたいという気分がこう、起きないんですね。
missするとある程度前の地点に戻されるのも、なんだか、と思っちゃうんです。
別にゲーム上手になりたいわけじゃないしなあ、この時間他のことに使いたいなあ、みたいな。
いっそのこと、Wiiスポーツのソフトを入れた後、マリオのソフトに入れ替えると無敵になるとか、そういうバグを用意してほしかったくらいです。
あと最終面に進むまでの時間を短縮するシステムとか(スーマリ3でいう笛みたいなやつ)
小2時間くらいで終われればそれで満足、あとは気が向いたときにちょっとやるくらいですむのですが……。
多分、今どんなジャンルのゲームをやっても途中で手が止まっちゃうんだと思います。
映画一本分くらいの長さのものじゃないと耐えられないかと。
これが加齢ってやつかと悲しくなっちゃいますね。
というか、ゲームに限らず、色んな嗜好が変わってきていますね。
例えば読書にしても、昔はどれだけ巻数のある長編小説でも面白ければ読んでいましたし、連載中のものもチェックして我慢強く新刊を待ったりしていました。
が、最近は手軽なエッセイや章立てが細かく中休みしやすい小説とか、すでに完結しているもの、4コマ漫画とかばかりに手を出すように。
年取って粘り強くひとつのことに取り組めなくなったか、というとそんな社会人はいないわけでして、こと仕事なんかに関しては長期間ぬっぽり取り組むべき案件を断続的にこなしているわけですが……。
プライベートではだめになっちゃってるんですかね……。
そんなわけで、しばらくは超兄弟宇宙はやらないような気が。
また気が向いたら手をつけるかも、というかそのくらいのんびりやるくらいなら、中古でてからでよかったのかも、ふうむ。