わたくし、何を隠そう「ファミコン世代」であります。
ファミコン世代、というのがどの年代層なのか、はっきりした定義はないのでしょうが、発売したのが1983年、スーパーファミコンが1990年だったことを考えると、その間7年間を感性豊かな少年・少女として過ごした世代かと。
おそらくは俗に言うアラサーと呼ばれる年代層とダダかぶりなように思えます。
で、任天堂に薫陶を受け育ったあたくし。
(といっても、我が家の躾上、ファミコンを入手したのは世間よりだいぶ遅れてなのですが……)
先日、ニコニコ動画なるものを見ていたところ、次のような動画に出くわしました。
なんだかんだで今年30を迎える妙齢の青年としては、時にファミコンのことを思い返す機会があると、「なつかしい」と思えてくるわけであります。
この動画はまさに「なつかしい」、なんですね。
最近はめっきりゲームなどしなくなったあたくし。
でも昔は、14インチの厚型テレビに映し出された、8ビットの幻想世界に夢中になったものです。
むろん、「昔は良かった」などと味気ないことを言うつもりはございません。
良くも悪くも、あらゆる人にとって「青春時代こそ一番輝いているもの」です。
10年後、プレステ世代にとって省みるべき過去は「ファイナルファンタジー7」かもしれません。
そんなわけで、現状のゲームがどうのこうのということはないのですが、ファミコン世代としては、ファミコンって良かったなあ、と、こう、しみじみ思い出せる良い動画かと。
そういえばこの動画に張られているソーシャルブックマークのコメントもステキな一言が。
「結局僕らはいつまでたってもアリアハンから出られない」
上手いですね、こういう言い回し。
故郷は遠くになりにけり、と思っていた自分を鑑みると、どこかしら原点につながる「なごり」があるものです。
そういった、過去とのつながりを楽しむのも、加齢の良さかと。
しかしゲームも世の中も大概進化していますが、子どものころ抱いていた進化度に比べ、早いのか遅いのかイマイチピンとこないところが。
多分それは、抱いていた未来の像がドラえもんであり、星新一であり、サイバーパンクだったからではないかと。
ファミコンがPS3になった「程度」の進化がこの先30年の進化度だとしたら、60歳を迎えるときに体験する世界のありかたに、ちょっぴりガッカリしそうな気がするのは、あたくしだけでしょうか?
まあ、それは今の60歳の眼にうつる感慨と変わらないのかもしれませんね。
世代は変わっても、人のあり方は変わらないのかもしれません、ふうむ。